• ゲームタイトル
  • 螺旋回廊

  • ブランド
  • ruf

  • 属性
  • 陵辱、グロ

  • 評価
  • 85点

  • 最終更新日
  • 2007/7/3

    心理学の教授の周りの女性たちが、エデンというアングラネットの住人たちに陵辱の限りを尽くされるという話。人間の表と裏というのが主題で、主人公や調教を受ける女性たちにも徹底してそれが描かれているのでかなり陰鬱な感じで物語は進んでいきます。またローシュタインの回廊とかイカの死とか一見メインに関係ない話がサイドストーリーとして横たわっており、それもまたオカルティックというかアングラな雰囲気作りに一役買っています。


    絵は南風麗魔で、流石に2007年現在になると古臭い感じです。枚数は差分ありで117枚。ストーリー自体は短いのでそこまで気にはなりません。音楽、システムともに問題無しですが、イベント回想がついていないのは不便と言えば不便。物語はマルチアングルで展開され、ひとつの事件を多角的に描いていきます。後はメニューで流れてくる「真っ赤なお鼻のトナカイさん」はかなり効果的で、エデン流れているアングラ的思想なものを表している感じなので、ナイスチョイスといったところ。こういう悪意のある演出は鬼畜人タムーにとってはお手の物と言った感じですね。


    徹底して陵辱される女性の心理を描き、徐々に調教されていく様を丁寧に描いていきます。その仮定で、主人公はヒロインが陵辱されているビデオを見せられ、今までそこまで女性に興味を持てなかったのに陵辱シーンを見て興奮している事に気づいたり、またヒロインたちは調教に徐々に順応していく自分に戸惑いを覚えるなど、インターネットのエデンの無邪気な悪意をベースにして、自分の気が付かなかった表と裏というものを彫っていきます。シュチュもかなり過激なものが多く、ラリった主人公がヒロインの顔を切りつけたり、女性器に傘を突っ込み、大学構内の木に括り付けたりとか、なりえげつないと言えばえげつない。ただ男色や近親相姦など退廃的で淫靡なものもあり、そこがグロだけではないインモラルな感じを呼び込んでいます。また最後までエデン運営者が闇に包まれていたり、見えない部分が多いままで終わるのもなかなか良い感じです。


    まとめます。古典名作陵辱ゲ。悪意のある展開はすさまじいの一言です。さすがに2007年現在だと、CG、シナリオボリュームなど色々と足りない感じですが、それを差し引いた上でもやって損は無いかと。復刻版だと螺旋回廊2も収録されていますしね。


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