年度別エロゲ総評-2006年度エロゲ総評-

さて2006年は夏ぐらいからエロゲはずれ年みたいなことが言われてました。ですが、実は三年越しの「マブラヴオルタ」が出たり、「ひぐらしのなく頃に」が完結したりで振り返れば年度を越す大作が完結した年でした。ランスシリーズのターニングポイントになる「戦国ランス」も出ましたね。タイトルは割と充実していたのに閉塞感があるのはこの業界に限った事ではないのですが、まあいろんな意味で過渡期と言うことなのでしょう。


個人的には期待作が地雷の年でもありました。LEAFの「フルアニ」のあまりにアレな出来は言わずもがな。そう言えば「SUMER DAYS」のギガパッチ祭りもありましたね。開発がとんとん拍子で発売日に危なそうな感じはしましたが、まあ案の定。楽しませてもらったので(祭りの方を)別にどうって事は無かったですが。田中ロミオ作の「おたくまっしぐら」なんかも酷かったらしいですね。まあ興味ありませんが。


プラス良かったと言えるエロゲが少なかった。特に萌えゲ。ストーリー好きのエロゲーマーにとって今年の当たりはせいぜい「遥かに仰ぎ、麗しの」くらいでしょうか。それだってまあストーリー性は少ない雰囲気ゲーですけどね。「アノニマス」は特にその中でも最右翼でしょう。いつの間にか発売が決定して、世間の期待をかなり受け、見事にアレな出来だったと言う。悪くは無いんですけど、如何せん適当な感じが目立ちましたね。古臭い感じですし。個人的には「彼女たちの流儀」なんかを押したいんですがどうでしょうかね。出来にムラがありますけど、全体的に満足できましたし。まあ意外にというか案の定というか支持されてませんけど。


優良ブランド。ソフトメーカーとしては個人的にBLAK CYC YEARでしたかね。「ゴア・スクリーミング・ショウ」から入り、個人的ベストオブエロゲの「夢幻廻廊」、まあこれは2005年ですが。それにDVD版の「MinDeaD BlooD」「EXTRAVAGANZA〜蟲愛でる少女〜」。高品質で過激なエロ、女性の自立な感じを描くシナリオ。どれをとっても非常に良い仕事をしています。2007年も期待大ですね。エログロ好きに目覚めてしまったのはここのメーカーさんのおかげですね。「マイブラ」の悠香の拷問シーンとかどうしょうも無く好きです。


。ボーカル曲は以外に好きな感じが揃ってました。「キラークイーン」「遥かに仰ぎ、麗しの」とかですね。シナリオの雰囲気に良く合っている感じです。歌い手でいくと「電気式華憐音楽集団」ですかね。ゴリゴリのメタルでカッコいいです。


BGM「遥かに仰ぎ、麗しの」の「夜明けを運ぶ風」、「風薫る朝」。「彼女たちの流儀」の「涼月のテーマ」。単体でも割と聞けて良い感じです。


CG「ゴア・スクリーミング・ショウ」「EXTRAVAGANZA〜蟲愛でる少女〜」の上田メタヲ氏と「彼女たちの流儀」のみやま零氏の絵は好きですね。少女漫画チックなのが好みなのかもしれません。「ランスY」からの原画担当の織音氏も相変わらず良い仕事をしていましたね。


シナリオ「マブラヴオルタネイティヴ」は流石という出来でした。非常に長いですが、かなり容赦の無い作りで心意気がヒシヒシと感じます。「EXTRAVAGANZA〜蟲愛でる少女〜」も良かったのではいないかと。ぶつ切りなシナリオ展開は正直頂けないのですが、ああいう設定のお話は好きですね。後は「キラークイーン」。同人がここに上がってしまうのはどうかと思いますけど、健速さんだからOKですかね。「遥かに仰ぎ、麗しの」もまあ良かったですけど、萌えゲらしくあんまり起伏が無いのが傷。ゆーなシナリオは良いんですけどね。


と言うわけで、今年一番良かったエロゲ。「マブラヴオルタネイティヴ」でしょうかね。いろんな意味で話題を掻っ攫いましたし。流石に3年費やしただけあります。


以上。2007年に期待です。


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